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ふすまの張り替え方法とDIYと業者による作業の違い
ふすまは、仕切りや戸になる万能なアイテムです。障子や畳同様、和室ではかかせません。ふすまは定期的に張り替えると、いつもきれいな状態で気持ちよく使うことができます。汚れや破れが目立ってきたら、ふすまの張り替えを行いましょう。DIYでもできると言われているふすまの張り替えの方法や、業者との違いについてを確認していきます。
DIYによるふすまの張り替え方法!ふすまの種類に気を付けましょう
ふすまにはいくつか種類があり、大きく2つにわけることができます。ふすまの種類によって、貼り方が違うのでDIYで行う際には注意が必要です。まずは、ふすまの中に縦横の枠組みがあるタイプを挙げます。
▶本ふすま/ボールチップふすま
本ふすまは一般的なものです。ふすまの枠組みに貼られた下貼りという和紙は、何枚か必要になります。一方、ボールチップふすまとは、本ふすまの下貼りにチップボールを利用したものです。
・張り替え方法
1.引き手を外す…バールを使って外します。クギは無理に外すと壊れてしまうので注意します。
2.枠を外す…バールや金槌を使って行います。
3.ふすま紙を切って濡らす…ふすま紙を長めに切ったら、ふすま紙の表を下にして水はけを使って全体を濡らします。
4.ふすまにのりをつけて貼る…のりを塗ったら、上、左右、下の順に貼っていきます。はみでた部分は切ります。
5.枠と引き手をつける…紙が乾いたら枠をつけて、最後に引き手を取り付けて完成です。
枠組みがないものとしては以下のものがあります。
▶ダンボールふすま/発泡スチロールふすま/戸ふすま
軽いのが特長のふすまです。このタイプは張り替えができないので注意します。作業はあくまでも重ね貼りです。戸ふすまは、骨の上にベニヤ板を使用したものです。
・張り替え方法
1.引き手をはずす…バールや金槌を使ってはずします。
2.ふすま紙を濡らしてのり付けする…ふすま紙の裏から濡らしていきます。次に、ふすま紙に薄いのりをつけていきます。
3.ふすま本体にものり付けする…先程塗ったものよりも濃いのりを、ふすまの縁から塗っていきます。
4.ふすま紙を貼って引き手をつける…内から外に向かって貼っていきます。余った紙はカッターでカットして、乾いたら引き手を付けて完成です。
このようにふすまのタイプによって、張り替え作業が若干異なります。また、アイロンで貼るタイプなどふすま紙の種類によっても変わってくるので、張り替えの際は「ふすま本体の種類」と「ふすま紙の種類」に応じて行う必要があります。
DIYか業者か…ふすまの張り替えを比較
DIYか業者か…この判斷に迷ったらそれぞれのメリットとデメリットを比較してみることから始めてみましょう。
▶DIYのメリット・デメリット
・メリット コストを抑えられる
・デメリット 時間や手間がかかる、仕上がりがきれいにならない
▶業者のメリット・デメリット
・メリット 仕上がりがきれい、自分で行う手間がかからず楽
・デメリット コストがかかる
このように見ていくと、業者とDIYのメリットやデメリットはそれぞれ裏表の関係にあることがわかります。ふすまは面積が大きく目につきやすいので、できるだけきれいに仕上げたいものです。業者による張り替えは、DIYで行う張り替え作業に加えて、空気ムラを無くす熟練の業、湿度や温度を考慮した作業などで仕上がりに差がでます。ただし、業者に依頼するときにどうしても気になるのがコストです。この不安を解決するのが、見積もりです。
ふすまの張り替え前は、見積もりをしておいて損はない
見積もりは、具体的な張り替え費用を知るために行います。
当サイトでは、見積もりを無料で行っているので、気軽に活用していただけます。また見積もり後でもキャンセル可能なので、まずは金額だけ知りたいというご要望にもお応えします。見積もりをしてみたら、意外とDIYで行うよりもお得に済むことがわかった、ということもあります。見積もりはしておいて損はありません。
「ふすま本体とふすま紙に応じてしっかりと張り替えをしたい」「この際だからふすま紙の種類やデザインを替えてみたい」「人手がなくて困っている…」
こんなときは張り替えのプロに相談されてみてはいかがでしょうか?
ふすまを張り替えしてもらうときの料金
ふすまの張り替えを業者に依頼するときに一番気になるのが料金、という方も多いのではないでしょうか?
ここでは、ふすまの張り替えにかかる料金のおおよその考え方を紹介していきます。ふすまの張り替え料金に大きく影響するものと、できるだけ安く張り替えを行う方法を挙げていきます。
ふすまの張り替え費用に影響しているもの
ふすま紙の質が、費用に影響しています。張り替えるふすま紙の質が高ければ、それだけ費用がかかるということです。また、利用するふすま紙の枚数が多いほど、もちろん金額が上がっていきます。
業者が設けている基本金額というものを比較することも大切ですが、ふすま紙自体の金額にも注目してみます。ご自身の予算や希望に合わせたふすま紙を選ぶことが大切です。
張り替え料金を安くおさえるために、ふすま紙のグレードを考えてみましょう
ふすま紙の質は張り替え費用に影響を与えますが、その質はどのようにして見分けたらいいでしょうか。ふすま紙の種類について知っておきましょう。
ふすま紙は、大きく分けて「和紙」と「織物」の2タイプに分かれます。織物のほうが和紙より破れにくいというのが特徴です。
▶和紙
・本鳥の子/鳥の子
本鳥の子は、手ですいて作られた和紙を使っています。職人によって作られるので、値が張ることがあります。鳥の子は、機械ですいてつくられた和紙です。見た目を本鳥の子に寄せて作られます。
・新鳥の子
大量生産されるものです。機械で作るので、その分ふすま紙自体の価格を安く抑えられます。
▶織物
・上級織物
糸目の詰んだものでほとんど手作業によって作られます。手間もかかるので高級品です。
・普及品織物
多くはレーヨン糸で作られる織物です。機械による大量生産で、費用をおさえることができます。
他にもふすま紙には、さまざまなタイプがあります。種類によって、数千円~数万円のふすま紙があり、かなり価格に差がでます。できるだけ安く張り替えをしたいというときは、ふすま紙のグレードを下げることが有効です。業者と相談しながらふすま紙の選択をしていきましょう。
ふすまの張り替えはどんな些細なことでも相談を
ふすまの張り替えの際は、ふすま紙について考える必要があります。ふすま紙は種類が豊富なので、それだけ選択の幅が広いです。また、ふすま紙によってお部屋の雰囲気をガラリと変えることも可能ですし、コストも大きく変わってきます。
ふすまの張り替えをするなら、まずは見積もり、そしてふすま紙の種類についても相談してみましょう。当サイトにお電話いただくと、張り替えのプロが見積もりのために現地に参ります。その際に、どんな些細なことでも遠慮なくお尋ねください。