目次
畳の裏返しってどうやるの?ほかの方法とは何が違うの?
畳表を綺麗な状態にする方法は3つあります。
☑畳裏返し
☑畳表替え
☑畳新調
そのなかでもこの記事では「畳裏返し」について詳しく解説していきます。一読することで、畳の裏返しについての理解を深めましょう。
畳の張替えは裏返しから始まる
畳の痛みが気になるなどの症状が初期段階の場合は、裏返しをすることで済むことが多いです。より知識を深めていただくために、畳の構造や畳の裏返し方法などを解説していきます。
【畳の構造】
畳は3つのもので構造されています。
1. 畳表
わたしたちが普段目にすることのできるのが畳表です。言葉の通り、畳のなかでも一番外側にあり表に位置します。イグサの茎を使用しているので、保湿や空気洗浄作用、芳香によるリラックス効果などさまざまな機能を果たしています。
2. 畳床
畳床は畳の中にあり芯となっているものです。乾燥わらを糸締めしたものを何層も積み重ねているので、弾力性や吸収性、保湿性なども兼ね揃えています。
3. 畳縁
畳縁とは、畳の側面に縫いつけられている布生地のことです。畳が崩れないように保護をする役割をしています。畳縁もわたしたちから見ることのできる部分です。色や模様はさまざまあるので、畳縁によってお部屋の雰囲気も変えることができます。
このように畳は、畳表・畳床・畳縁で構成されており、どれも欠かせません。
【畳の裏返し方法と時期】
・畳の裏返しをする方法
畳の裏返しとは、畳床ごとひっくり返すことではありません。畳床から畳表を剥がし、畳表の劣化した面を裏に、裏にあったきれいな面を表にすることです。そのため、畳床から畳表を剥がし反対に貼りなおすことで完成します。
畳の裏返しは費用がかからないというメリットがありますが、ひっくり返してみないと畳の状態がわからないというデメリットも起きてしまいます。畳にも飲み物をこぼしたり、長年畳を使用している場合は、表側だけでなく裏側も汚れている可能性もあるのです。畳の裏返しは便利なものですが、デメリットもあるので理解しておきましょう。
・裏返しに適した期間
新しい畳を使用してから2~3年後が畳の裏替えに適した時期といわれています。2~3年経つと傷みや日焼けも目立ってくるでしょう。新品を購入した場合で畳の裏返しを行えば、4~6年ほど使用することができます。5~6年後くらいに畳の表替え、10年後くらいに畳新調を行うといいかもしれません。
他の張替え方法との違いをきちんと理解しよう
上記でも紹介しましたが、畳裏返しの他にも畳表を綺麗な状態にする方法はあります。畳が裏返しでは回復できないような状態のときは、以下のものを行うといいかもしれません。
☑畳表替え
使用していた畳床はそのままにして畳表、畳縁を新しいものに交換する方法です。新しい畳を使用してから5~6年ほどで行うといいでしょう。しかし、畳床は変えていないので踏み心地は変わりません。
☑畳新調
畳表、畳床、畳縁のすべてを交換する方法です。そのため、クッション性のある踏み心地にすることができます。新しい畳を使用してから10年後くらいに行うといいでしょう。
自分でできるのは簡易な補修まで!本格的な張替えはプロに任そう
上記では、畳の構造や張替えについて解説してきました。畳の裏返しについては、比較的簡単なので自分でもできるかもしれないと感じた方もいるかもしれません。
しかし、自分でできるのは簡単な補修までです。畳の新調など素人には困難な作業もあります。本格的な張替えをする際は、自分ではうまくいかない可能性もあるのでプロに依頼しましょう。
また、畳の張替えは体にも負担がかかりますので、自分で行うのが不安な方はプロにお任せすると安心です。畳の張替えを検討している方などお困りことがありましたら、いつでもお気軽にご相談ください。
畳の裏返しの相場と張り替え費用をおさえるコツ
畳の裏返しをはじめ、張り替えをするときは、費用がきになるところです。ここでは、畳の裏返し費用をおさえるコツや張り替えるタイミングの大切さについて解説していきます。裏返し前に確認をして、お得に張替えを行っていきましょう。
裏返しは張替えの中で一番安い方法!だけど注意点が…
畳の張り替え作業はいくつかあることを、上で紹介しました。そのなかでも裏返しは一番安く済む作業になります。しかし、裏返しをする際は安いだけに注目せずに、“ある作業”が必要なことを理解しておく必要があります。
・ほかの方法と比べると一番安い
畳裏返しは、畳表替えや畳新調と比較すると最も費用が安いです。現在の畳表を反対側に変えて縁を張替えるだけなので、費用はさほどかかりません。
・裏返しのあとは縁も張り替える
注意するべきことは、縁の張替えです。畳裏返しは、裏返しただけでは終わりません。縁の張替えも行う必要があります。縁は畳を保護してくれる役割があります。そのため、縁の張替えをしないと畳が崩れてしまう可能性があるのです。畳の裏返しは、縁の張り替えまで行うということを理解しておきましょう。
裏返しを依頼するときは、縁の張り替え料金が、施工料金に含まれているかを確認しておくといいでしょう。
畳は長く使うことで張替え費用をおさえられる
畳はできるだけ長く使うことで、張替えの費用をおさえることができます。裏返し、表替えの時期を守って行うことで、できるだけ長く使用しましょう。
・畳表の状態によっては使えないことも
いざ裏返しをしようとしても、畳表の裏側にまで日焼けやシミや汚れがついてしまっている可能性もあります。畳表の片面の寿命をはるかに超えてしまっていると、畳表の裏側にまで被害が及んでいることもあるので注意しましょう。畳表の裏側にも被害があると、裏返しができず表替えをすることになるでしょう。裏返しに比べて表替えは費用もかかってしまいます。裏返しができるようにすることで費用も抑えることができます。
・裏返しをうまく利用するには時期が重要
上記でも解説しましたが、裏返しをするタイミングが大切です。裏返しのタイミングとして適切な時期は2年から3年ほどといわれています。これ以上使用すると、畳表の裏側まで焼けてしまったり、シミや汚れがつく可能性も高くなってしまいます。そして、畳表の裏側が汚れているなどと裏返しができなくなってしまいます。
そのため、裏返しに最適な2年から3年ほどという期間を守りましょう。畳の傷みを感じたら裏返しするといいかもしれません。
正確な費用が知りたければ無料見積もりが一番早い!
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