畳の張替えはリフォームをするよい機会です。満足のいくリフォームができるよう、張替えの基本である「裏返し」「表替え」「畳の交換」の3つに分けて、おすすめのリフォーム事例をご紹介します。
畳の張替えはリフォームをするよい機会です。満足のいくリフォームができるよう、張替えの基本である「裏返し」「表替え」「畳の交換」の3つに分けて、おすすめのリフォーム事例をご紹介します。
畳の張替え時に行えるリフォーム
畳の張替えはリフォームをするよい機会です。満足のいくリフォームができるよう、張替えの基本である「裏返し」「表替え」「畳の交換」の3つに分けて、おすすめのリフォーム事例をご紹介します。
畳の裏返し
「裏返し」とは、言葉通り畳を裏返すことを意味します。その際、畳のフチに張られている「畳縁」を交換する必要があります。畳そのものはこれまでと同じでも、アクセントとなる畳縁を工夫するだけで一気に和室の雰囲気が変わるものです。
畳縁の種類は、幾何学模様や花柄で色の鮮やかなものから、クラシカルで落ち着きのある印象のものまでさまざま。あえてフチなしにするというのもアリです。
畳縁を上手に選ぶコツは、洋室ではなかなか取り入れられないような和の色を取り入れてみることです。
浴衣にも鮮やかな色があるように、畳縁にも日本の伝統色である朱色や紫、藍色を取り入れてみると格段におしゃれに決まります。
畳の表替え
「表替え」とは、裏返しが終わって寿命がやってきた「畳表」を新しいものに交換することを意味します。「畳表」とは床そのものを指す畳床の表面に張られており、一般的にい草でできているものが定番となっています。
い草以外にも、素材や色などのバリエーションは豊富にあります。
とくに人気のある素材は和紙畳です。和紙をこよりにして編んでできたもので、カビが発生しにくく丈夫な構造になっています。ポリプロピレンの特殊繊維で織られた畳は、デザイン性が高く、部屋の雰囲気に合わせやすいところが人気です。また、水に強いのでたわしで水洗いすることができます。
色に関しては、い草のやさしい色に近いものではベージュやグレーなどがあり、はたまた印象をガラッと変えてくれるカラフルなカラー畳などもあります。
畳を交換する
前述したような畳の裏返しや表替えを経て、畳を踏んだ時にへこみが感じられたら、畳床が弱くなってきた証拠です。そのときは畳縁・畳表・畳床すべてをまるっと交換します。これを「新畳」と言います。
畳全てを交換できるので、畳自体の形を変えることも可能です。例えば、半畳にして縁なしにするとモダンなイメージになります。半畳とは一畳の半分のサイズで正方形をしています。
また、最近人気があるのは琉球畳で、こちらも縁なしタイプです。琉球畳については次の章で詳しくご紹介します。
近年注目されている琉球畳
琉球畳とは、一般的な畳表として利用される「い草」とはまた違った「七島い草」という素材を使ってできた畳で、デザイン性の高さが最大の魅力です。
畳を交換する際は、琉球畳を新しく取り入れてみるのもおすすめです。部屋の雰囲気が一気におしゃれに変身するでしょう。
おしゃれな畳「琉球畳」の魅力
琉球畳とは、半畳の畳表が縦横交互に敷き詰められたデザインの畳のことで、二つの異なる色の畳表が合わさってできています。従来のような畳を使った和室とは異なり、モダンな雰囲気を醸し出すのが特徴です。
一般的なサイズ以外にも、希望に合わせてオーダーメイドにすることもできます。また、厚みや素材、色が豊富にあるため、組み合わせ次第で和風にも洋風にもなります。新築・リフォーム問わず人気が高く、よく活用されています。
琉球畳の豊富な種類
では、琉球畳にはどのような種類があるのでしょうか?
琉球畳は、畳表の産地や素材によって大きく分類されています。
産地には以下の3つが挙げられます。
【純国産】
大分県産の七島い草を原料としたもの
【半国産】
熊本県で中国産の七島い草を製織したもの
【中国産】
中国の七島い草を原料とし、製織も中国でおこなったもの
産地による大きな違いはありませんが、日本では純国産のものが最も多く普及しています。
畳表の素材には、一般的ない草のほかに和紙や化学素材などが使われていることもあります。
また、前章で紹介したようにベージュやグレー、ブラックやイエローなど色が豊富にあり、二つの異なる色の組み合わせによってそのデザインは無限大です。
琉球畳のリフォーム事例
次に、琉球畳を使ったリフォーム事例を紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。
【事例1】 和室をモダンな雰囲気にするためのリフォーム
もともと和室として使っていた部屋をモダンな雰囲気にする場合、一般的な琉球畳にするだけでも十分モダンな雰囲気にはなりますが、色選びを工夫するとさらに効果的です。
例えば、畳表の柄を市松模様にして一方をグレー、もう一方をブラックにするとモダンでおしゃれな雰囲気になります。他にもブラウンやベージュなど組み合わせは自由自在です。アースカラーなので派手過ぎないのも特徴です。
また、白などのやわらかいイメージの壁の和室なら、思い切ってブラックの畳表を持ってくるとコントラストがはっきりして一気に洗練された雰囲気になります。
【事例2】 リビングに取り入れてスタイリッシュにするためのリフォーム
洋風のリビングに畳を取り入れる場合は、洋と和なので雰囲気が合わないのでは?と思う方が多いかもしれません。
しかし、リビングに使われている色と同じ系統の色でまとめれば、洋風のリビングでもうまく調和してスタイリッシュな雰囲気になります。
例えば、白い壁紙や白系の家具の多いリビングなら、同じく白系の琉球畳を選びましょう。また、木目のあたたかな雰囲気のリビングならベージュやライトイエローを合わせると調和します。
琉球畳は目が細かいため、一般的な畳よりもフラットなデザインです。そのため、インテリアの引き立て役としても活躍してくれます。
まとめ
これまで、畳の張り替え方法や注目の琉球畳について紹介してきました。
ここで、記事全体のポイントをまとめてみたいと思います。
・近年、畳をおしゃれにリフォームする人が増えている。
・畳の張り替えリフォームには、「裏返し」「表替え」「畳の交換」の3つがある。
・人気急上昇中の琉球畳は素材・デザイン・カラーが豊富で、洋風にも和風にも合う。
一般的な畳とは一味違ったおしゃれな畳を取り入れることで、畳部屋を使う家族全員が快適な時間を過ごすきっかけとなるでしょう。
畳のリフォームに少しでも興味をお持ちになった方は、ぜひ楽しんで畳のリフォームに挑戦してみてください!