襖の張り替え方法と張り替えるメリット

襖は和室の入口や仕切りとして使用されている建具です。
襖には多種多様な絵柄や色彩があり、好みに合わせて使用することができますが、破れてたり汚れたりすることがあります。

そんな時には襖の表替えや張り替えなどで破れや汚れをリセットすることができます。
このページでは、襖の張り替え方法と、張り替えることのメリットをご紹介します。

襖の張り替え方法と張り替えるメリット

襖紙にはたくさんの種類があります

襖紙にはたくさんの種類があります

市松模様や木目調などお部屋の雰囲気に合わせて自由に襖紙を選べます。
襖紙見本帳で様々な襖紙を見ることができますが、その種類の多さに驚いてしまう方もいるようです。また、襖紙というと全て紙であると思われがちですが、実は紙だけではありません。

襖紙を大きく分類すると、和紙襖紙と織物襖紙の2種類になります。

和紙

植物の繊維など和材料から製造されている日本製の紙です。和紙加工によって、雲や雪に似た模様を入れることができます。

織物紙

綿、麻、レーヨンなどの糸を縦横に織り上げて製造されていて、紙ではなく布になります。糸入り紙、糸入り織物調襖紙と呼ばれることもあります。

次に、和紙と織物紙、それぞれどのようなものがあるのか見ていきましょう。

和紙と模様

鳥の子紙

色が鶏の卵に似ていることからこの名前となりました。手漉き(てすき)のものを「本鳥の子」、機械漉き(きかいすき)のものを「鳥の子」と呼び区別します。本鳥の子紙は高級和紙の代名詞にもなっています

鳥の子紙

雲竜紙

手ちぎりなどした長い繊維を混ぜて漉いたものです。長い繊維が雲の形に見える模様を描いています。繊維にはこうぞ、麻、絹糸、ガラス繊維が用いられます。

雲竜紙

雲華紙

和紙に雪のような小さな模様がいくつもあるのが特徴です。押し入れの裏側など裏紙として多くの方が目にしているものです。

雲華紙

織物紙の種類

並級織物加工紙

輪転機、オフセットなどの印刷機械によって絵柄が施されています。織物紙の中では安価なもので業務用襖として使用されることもあります。

並級織物加工紙

上質織物加工紙

手加工、最新印刷技術で施された上品でモダンな絵柄が多く用意されています。並級よりも糸目が細かく肌触りも良くなります。

上質織物加工紙

高級織物加工紙

豊かな色彩と格調高い金属装飾が多く用いられており、糸入り高級織物紙とも呼ばれます。糸目が細かく、無地であっても高級感があります。

高級織物加工紙

このような和紙、織物紙が広く使用されています。長く使用する間に汚れや破損が起こり、修繕が必要となります。また、襖の張り替えは裏表行うのが望ましく、両面襖サイズの襖紙が必要です。
木の枠が反っているなど傷みが激しい場合には本体ごと襖新調する方法もあります。

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業者による襖の張り替え方法とは?

業者による襖の張り替え方法とは?

襖の張り替えでは、新しい襖紙、専用のり、ハケ、はさみといった比較的扱いやすい資材、道具を使用します。張り替え業者が行う襖紙の外し方、張り方について基本的な手順をご紹介します。

STEP1 : 襖縁(襖枠)と引手部分を外す

襖縁はバールの刃を襖と枠の間に差し込み外します。引手の内側にはクギ止めがしてあるので、引手用鋲抜きを使用して刃先を襖とのすき間に差し込み持ち上げ、浮いてきたクギを抜きます。

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STEP2 : 下張りの処理

界面活性剤(洗剤)の希釈液を染み込ませて、下張りを剥がします。板面に残ってしまった下張りはサンドペーパーなどでこすり落とし、キレイになったら新規下地紙として茶ちり紙を張ります。
※戸襖洗いと呼ぶこともあります。

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STEP3 : 襖紙の裁断とのり付け

新しい襖紙を柄合わせし、丈、巾に合わせてカットします。襖紙の裏面に水を塗り、ベタベタにならないようハケで表面をならします。ハケはまっすぐ奥から手前ではなく少し斜めに引きます。
次にのりバケ、のり用トレイを使用してのりを塗ります。
※木工用ボンドは乾くと水に溶けなくなり次の張り替えの時作業が難しくなるため、必ず襖紙・障子紙専用のりを使用します。

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STEP4 : 襖紙を張り空気むらをなくす

2人1組で襖を持ち、襖紙の上に襖本体をのせます。そっと襖を置くと、襖自体の重みで新しい襖紙がのり止めされます。襖紙と一緒に持ち上げてひっくり返します。襖紙の上を中央から外に向かってからハケで軽くなで、空気むらをなくしていきます。
※多少のシワやたるみは乾燥後にキレイになりますが、室内の温度、湿度によって乾く時間が変わります。

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STEP5 : 縁の処理と縁付け

引手箇所に切込みを入れます。
引手を取り付け、クギ穴が上下になるようにし、クギ止めします。襖縁は、まずは上下の枠、次に左右の枠をはめ込みます。枠を傷つけてしまいそうなときは木片を当ててクギを打ち込みます。

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意外と難しい!?襖の張り替え

意外と難しい!?襖の張り替え

一見簡単そうに見える襖の張替え作業ですが、襖紙の寸法やのりの分量を間違えてしまうと、襖が反ってしまい、開閉し辛くなってしまいます。
天気や風土によって寸法や分量は左右されますので、張り替えには十分な知識や経験が必要になります。熟練の技を持った業者だからこそ美しく仕上げることができるのです。

近年ではスチームアイロンを使用して張れる襖紙、裏側にのり加工されていてシールのように張れる襖紙もありますが、下地の種類によっては襖同士が当たって干渉してしまう場合もありますので気をつけなければなりません。失敗なく美しい襖に張り替えることが業者利用の大きな特徴と言えます。

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襖の張り替えにはメリットがあります

襖の張り替えにはメリットがあります

ついつい後回しにしてしまいがちな襖の張り替えですが、定期的に行うことで得られるのはただ新しくなるというだけではありません。その他のメリットについてご紹介します。

【襖の張り替えで得られるメリット】

調湿機能の低下防止

湿度の高さによって、湿気を吸収、または吐き出すことで室内の湿度調節を行います。
ハウスダストを吸着する作用もあるので、アレルギー対策としての効果も期待できます。

お部屋のイメージチェンジ

種類の異なる襖紙に張り替えることで、お部屋のイメージをガラッと変えることもできます。

長く使用できる丈夫な襖になる

和紙から織物紙にすることでシミなどの汚れ防止にもなり、キレイな襖を維持することができます。

和室から洋室に変わっても使用できる

プラスチック製壁紙、ビニールクロスをベニヤ板に張った戸襖(板襖)であれば、和室から洋室にリフォームした場合にも使用できます。

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【まとめ】

襖は張り替えることで長く美しく使用でき、その性能を維持することもできます。
種類も多くあるため、その中から費用を最小限に抑えて張り替えるということも可能です。
和室と洋室を仕切るのに、片面は襖紙、もう片面は洋風デザインのクロスを張ることもできます。

しかし、好みやイメージにピッタリの襖を見つけても、張り替えに失敗してしまっては費用も時間も無駄になってしまうため、やはり業者にお願いすることが良い方法になるでしょう。

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